夏は神様ありがとうチャンスが数億倍に増えますわ
日本酒飲み歩きイベント
酒フクロウ
のスタッフミーティングまであと1時間半を切ったわけですが、まだ呑気に鼻くそほじりながらブログ更新中
毎日日本酒と豊かな食に関われて幸せです
尚、イベントはまだ当日券の販売もあるようなのでお時間のある方は是非美味しいお酒と食事を堪能しにいらして下さい
詳しくは 酒フクロウ 2018
で検索‼︎
どこかしらのお店でお手伝いしてます
5月22日
二日ぶりのお風呂に入り、さっぱり髭も剃り落としてこの旅2蔵目の見学に向かいました
岐阜県は池田町にあります酒蔵
大塚酒造さまです
http://www.suntec-ibi.com/newpage33.html
のどか〜な住宅地にゆったりと佇む大塚酒造さん
お邪魔致します
挨拶を済ませて早速蔵内を見学させて頂きました
昔ながらの木槽
こいつで袋に詰めた醪を絞り日本酒となって出てくるわけです
今は薮田式というアコーディオンのような形の絞り機で絞るのが主流です
100石というマイクロ蔵でご両親と奥さんとの4人で丹精込めて醸す
奥ゆかしく、物静かな中にも力強さと秘めたる想いの強さを感じる竹雀
初めて飲んだ時、まだまだ私自身が未熟な故その奥深い魅力に気づけずにいました
しかし、たまたま訪れた神楽坂のお店にて上品に仕上がり私の知る竹雀 生酛純米とは全く違う顔をしたその子を飲んだ時初めてそのポテンシャルの高さに気づかされました
バイト一緒の時は分からなかったけど、ライブ見に行ったら好きになっちゃったパターンに近い
そこからは常温保存にてしばらく期間を空け、自分なりにこの一本を解釈し
まずは自らがうみゃい‼︎‼︎と思えるお燗をつけられるまでに至りました
そこからは完全に虜です
何本一升瓶を売ったか分からないぐらい売りましたね
そんな大好きな作品の作者であり表現者である
大塚清一郎さんと対面できて本当に嬉しかった
お酒を知り、その土地を知り、そしてその生みの親に会う
俺やお客様の口に運ばれるまでの一連の流れを実際に体感することにより頭の中のイメージは立体化し目の前に現れる
そんな感覚でした
最近小学校の頃からの友達が念願のアルバムを出した
まだこの手に取って、そしてきちんと聴けていないのが残念だが
なんだかそんな感覚にすごくにている
http://www.wenod.com/?pid=129552949
自分にとって彼の作品も
そして好きなお酒達も
触れると全身からエネルギーが溢れて
アンテナの感度がビンビンになり
創作意欲や俺も何かやってやろう‼︎
という気にさせてくれる
そんな人やモノに囲まれていると常に生命体としてエネルギッシュでいられる
本当に有難いです
写真は撮っていないですが、前日の柴田酒造さといい本当に隅々まで綺麗に掃除が行き届いました
綺麗な蔵=良い蔵
と言う方程式は微妙に成り立たないかもですが
良い蔵=綺麗な蔵
色即是空、空即是色
ではないですが、目に見えるもの
それは目に見えないもの
目に見えないもの
それは目に見えるもの
わたしはそう解釈しています
つまりは丁寧で誠実な想いや心の姿勢がそう言った目に見える世界にも表れているのです
蔵見学を終え、二階のお座敷にて憧れのアーティストご本人から作品たちを紹介していただきました
やばい、やばすぎる
テンション上がりすぎてバカになっちゃう
現在の醸造責任者である清一郎さん
三重の蔵で修行中、昔ながらの技法、醸造方法を用いてお酒をかもす山廃造り
のお酒に出会いその表現方法に魅了され、実家である大塚酒造に戻った後
地元銘柄初霜とは別に、家紋から名付けた竹雀と言うブランドを立ち上げる
それが約9年前くらいとのこと
そこからは速醸造りとともに山廃造りの作品も数々リリース
山廃造りとは
タンクの中で麹菌、酵母菌が安心安心に活動できるよう、その他の悪さをする雑菌から守り快適な環境を整えるために乳酸菌を人工的に添加する
速醸造り
に対し
ふわふわと空気中に漂う乳酸菌が勝手に住み着くまで待つ
というのが生酛造り
リスクは増えるし、速醸に比べて時間が掛かるがその分気合いの入った菌たちのお陰で
味わいは力強く、野性味に溢れたワイルドさや乳酸菌からくるエッジの効いた酸味がとくちょなお酒に仕上がる
山廃造りは更に
山おろし
と言うお米をすり潰し菌たちがスムーズに活動するための環境を作る工程を廃止する
と言う
更に自然の摂理、菌たちの活動力に任せた作り方である
山おろし廃止
山廃
である
ざっくりと説明するとこんな感じです
そんな野性味のある味わいのお酒は、日本酒ブームだと騒がれる現在においてもまだまだ一般的には浸透しておらずです
キンキンに冷えたフルーティーな香りとするりと舌の上を流れるようなお酒も素敵だが
この先の日本酒の未来
日本酒のあるべき姿
食中酒としてのあり方
それを見据えるとお米の旨みやキレのある酸味を感じる燗酒こそが
これから歩み辿り着き、日本、そして世界に発信していくべき
日本の文化であり、日本の酒の味だと
私や、訪れた蔵の方々は考えています
もちろん清一郎さんも同じ考えでした
地元岐阜県、ではまだまだ燗酒と言うものは受け入れられずキンキンに冷えた華やかでジューシーな生酒が人気
そんな理由から私が惚れた生酛純米は地元に卸さず
しっかりと想いやお酒の本質を理解して伝え届けてくれる酒屋さんにのみ卸しているとのこと
それはginを醸す柴田酒造さんと全く同じスタンスでさらに感動
胸が熱くなりました
こう言った強い想いや拘りを持つ生き方をしている表現者さんと出会えて本当に幸せです
独立したら私もこの想いを一杯の燗酒で表現してお客さんに伝えたい
心の炎は火力を増すばかり
こうしてお酒をわっさり購入し、大塚酒造さんを後にしました
ここもまたまた必ず訪れる場所となるだろう
そんな気持ちで見る夕空は今日も眩しい
気づけば更に何県も跨ぎ和歌山県
道の駅根来さくらの里へ
寝床確保
暗闇と自由は似ている
限られた人間のみそれを受け入れ
心地よさを感じる事が出来る
とか更新しながらイベント開始‼︎